6713 私たちの木
神田警察通りのイチョウ並木の伐採計画に住民らが反対運動を起こしたという件で、こんなニュースがあった。
それほど守りたいイチョウ並木とはどんなものなのか、実際に見に行ってきた。
”神田”というから、神田駅から行ってみたのだけど、意外と距離があった。
そして、神田駅方向からけっこう歩いて、白山通りにつながったわずかなところが今回の工事区間だった。
場所によっては多少の幅はあるが歩道は狭い。
今回の整備によって自転車専用の走行レーンもできるということで、車、自転車、歩行者が完全に分離されれば、ずいぶんすっきりしそうだ。
実際、すでに整備された区間もあって、そちらを見ると、絶対こっちのほうがいいと思った。
このイチョウ並木が、歴史的に重要な意味を持つわけでもなく、街路樹として植えられただけなのであれば、伐採もやむなしという気がしてしまう。
反対派の人たちが言ったとされる「私たちの木」だという考えには同意するが、さらに言えば、ここは、「私たちの街」であり、「私たちの道」である。
そもそも道路整備というものが、事故を未然に防ぎ、スムーズに走れることが大前提のはずであるにもかかわらず、反対派の人たちの言動からすると、目の前の木さえ守られればいいと考えてるように見えてしまう。
行政の行うことに対して無条件で賛成するものでもないが、こうした感情論むき出しの”運動”というものを見てしまうと、反対運動というものに対して、どうしても距離を置いてしまいたくなってしまう。