6262 島根県知事
島根県知事の「(現状のままでは)県内の聖火リレー中止の検討を行う」との表明に波紋が広がっている。
東京都と政府が新型コロナウイルス感染拡大への適切な対応を講じていないことが、その理由という。
記者会見の様子も見たが、言葉を選んで発言をしていたが、全体的に怒りに満ちている感じだった。
東京とオリンピックのせいで、地元経済に多大な影響を及ぼしているにもかかわらず、国も東京都もまったく動いてくれないということに業を煮やしたことがひしひしと伝わってきた。
この表明に対して、地元選出の国会議員が「知事を呼んで、注意をしっかりしないといけない」と、その“上から目線”な発言に、批判が出ている。
人の本性とか本質みたいなものは、危機的な状況になると、よくわかる。
緊急時には、平常時では表に出さなくてよかったその人の持つ価値観や優先順位を、イヤでも明らかにしないわけにはいかないからだ。
なかには、ちっとも明らかにしない人もいるが、これもその人の本性である。
賛否両論あるだろう。
島根県にも事情があるなら、国や東京都にだって事情はある。
だからこそ、一方からの押し付けはおかしいわけで、知事の発言は理解できるし、指摘された側は、きちんとそれに答えるべきだと思う。