3411 これって病気なの?
最近、“新型うつ病”なるものが、若い人たちの間で広がっているという。
「新型うつ」~休職期間中の部下が海外旅行。叱りつけてもいいか
新型うつ病とされるものでは自分にとって都合が悪いことがあると調子が悪くなり、好きなことがあると調子が良くなる。
つまり、仕事中だけうつ病の症状になって、仕事を離れ好きなことをしていれば元気になる…ってこと?
この記事を読んだとき、自分の目を疑った。
そりゃ、誰って、イヤなものはイヤだし、楽しいことは楽しいわけで…これが病気だとすれば、世の中の誰もが病気ってことになりはしないか?
記事では、「休職期間中に海外旅行へ行き、ブログに写真をアップして見つかったり、元気に遊んでいる姿を同僚に発見されるというケースもある」…といったことも紹介されていたが、読んで、ますます違和感を持った。
さらに、上司は「原則は安易に素人判断をせず、会社の人事部や産業医、部下の主治医と相談して対応しなさい」とし…
うつ病を悪化させるような厳しい叱責はもってのほかで、相手の体調を見ながら負荷をかけないよう配慮する努力が上司には必要である。
うーん。
百歩譲って?こういった病気があるとしても、自分の行動を周囲の人たちが見たら、どう思うか考えないのだろうか? 「自分は病気だから気にしない」となってしまうのだろうか?
従来のうつ病は、楽しい時間なんてこれっぽっちもなく、とてもつらい病気なのだ。
そして、周囲の理解が大変重要で、快復のスピードにも大きく関わってくる。
しかし、ここで紹介されている“新型”では、そんな大事な“周囲の理解”を得るのは、相当大変そうだ。
この病気の診断には、もうちょっと、定量的…つまり、数値など客観的に判断できる基準が欲しい。