2763 なぜか簿記3級受験
しばらく定点観察の更新をお休みしている間、実は、日商簿記3級の試験を受けるための勉強をしていたのだ。
ここでは、受験に至る詳しい理由は割愛するが、まぁ紆余曲折があり、とにかく受験することに。
簿記なんて、これまでまったく知らなかったし、正直言うとあまり勉強したいというジャンルではなかったから、今回のような事態となって、あわてふためく…ことはなかった。
この話を聞いたのは、約1ヶ月とちょっと前。高校生などが比較的簡単に取得できる“簿記入門レベル”といった感じの資格だと思って、まったく真剣に勉強しなかったのだ。
実際、テキストを読んでも問題はそれほど難しくもなかったことも、油断の原因だった。会社の行き帰りに、ぱらぱらと、そのテキストを眺めるだけでも、なんだかわかった気になっていたのだ。
しかし、読み進めていくうちに、どんどん難しくなって、後半では、テキストのはじめの方の章を何度も読み返さないとわからないようになってしまった。
さらに、実際の試験問題を解くのに、A4の紙全部を計算用紙として使わないと解けないようなケースもあり、「とっても簡単に取得できる」…ということが、実は幻想だと気づいたのは、試験日からわずか約1週間ほど前のことだった。
慌てて勉強して、今日の試験日を迎える。
試験会場は自宅から遠く、ふだん会社に行くよりも早めに出ないと間に合わないような場所だった。
最寄り駅は、東急大井町線尾山台駅。初めて降りる駅。大井町線自体、ほとんど利用したことがないものだから、つい車両や沿線風景などに目がいってしまって、持ってきたテキストなんて、全く目を通すことなどなかった。
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乗換駅の自由が丘では、朝のラッシュ並みの混雑だった。この混雑…さては…と思ったら、的中だった。
この乗客のほとんどが、簿記の受験者だったのだ。会場の東京都市大学までの道のりは、受験者の長い行列ができていた。
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試験は点数で評価されるだけであって、この大勢の受験者は競争相手ではないのだけど、なぜだか、ちょっと焦る。
こういう受験のときでないと、大学の教室なんて入る機会はないので、やはり、いろいろキョロキョロしてしまう。
試験中にトイレに行きたくならないように、あらかじめ行っておく。
そこでちょっと驚いたのが、いわゆる“大”に並ぶ人の多さだった。3つしかない個室に5人くらい並んでいたのだ。試験の説明開始時刻の9時まで、あと10分を切っているというのに。並んでいた人たちは、果たして目的を果たすことができたのだろうか?
そして運命の午前9時15分。2時間の試験開始。
開始後30分過ぎれば退出できると指示があったが、1時間ほど経ったあたりで最初の退出者が出た。先述のように競争してるわけじゃないが、やっぱり気になる。この男は、本当に解いたのか?それとも諦めたのか?…と。
余計な雑念を振り払いながら、無事試験終了。
とりあえず「空欄を埋めた」ということだけが、唯一の成果と言っていい。さすがに1週間だけの勉強ではダメだ。そもそも、頭の中に知識や記憶が入りにくくなっているし。
合否は来月発表。
…どうか、聞かないでそっとしてやってください。
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せっかくなので?、おじゃこも来て、等々力渓谷あたりを散策する。
何度か来ているはずなのだけど、なんだか新鮮な感じがしたのは、単に記憶が薄れているだけなのか、それとも、今回歩いた場所が前回と違ったからか?は不明。
等々力渓谷から、自由が丘まで、閑静な住宅地などを見ながら歩く。
![]() これは置物 |
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自由が丘で、遅い昼食をとり、雑貨店などを覗いて、早めに帰ることにする。せっかくなので?、蜂の家で、贅沢に“ご自宅用”として、銘菓を買って帰ってきた。
しかし、このお土産を、山手線の電車内に忘れてしまうのだ…つづく。