2282 民意

社会・政治・事件

今日、新しい自民党総裁が決まった。これについては特に感想はないのだけど、ふと考えたことをつらつらと書いてみようかと。自分の浅い考えに基づく内容なので、深く突っ込まないよう…どうかご容赦を。

“規制緩和”と“構造改革推進”

これは確かに一般大衆の民意だったはずだ。ただ前回の衆議院選挙は、郵政民営化だけが争点となってしまったことで、きちんとした論争が行われることなく、規制緩和と構造改革を、なんの躊躇いもなく進めようとすることだけが唯一の“民意”となってしまった。

規制緩和や構造改革は進んでいった結果が、まさに今の日本の状況と言える。誤解を恐れずに言えば、民意の求めた結果なのだ。

しかし、景気が回復しているはずの日本で、それを実感している人と実感できない人がそれぞれ増えていくという現実に直面したことで、国民は、今までとは違う問題に気付いたのかもしれない。

その問題とは、これまでうすうす感じていた“格差”の存在だ。

いままでは景気が拡大すれば格差が解消していたのに、むしろ拡大してしまっている。こうなってくると、たとえば、地域の間、世代の間、雇用関係の違いの間において、自分たちを守るために、それぞれがそれぞれの主張をし始めることになる。

国民の多くが国の行く末など考えることなく、自分自身にとって有利か不利か、選挙時の雰囲気や勢いだけで国会議員が決められてしまうんじゃないだろうか。もう民意はバラバラだ。

国会や国会議員を責めるのは容易い。けれど、誰もが納得する落としどころって本当にあるんだろうか? そんなものはないのかもしれない。それにみんな気付いていないのか、気付かないふりをしているのか。

Posted by ろん