2026 ラ・フランスと僕

定点観察

ラ・フランスが美味しい季節になった。季節感がなくなったとはいえ、やはり採れる時期になれば、それなりに値段が下がり、手軽に食べられる機会が増えてくる。

生まれてはじめてそれを口にしたとき、いままでに食べたことのない触感と味にちょっと感動してしまったように記憶している。

ラ・フランスは、採ったばかりの時よりも採ってしばらく時間をおいたときの方が美味しくなる…のだけれど、それは、あっという間に熟れてしまい、美味しく食べられる期間はそう長くないことを意味している。

美味しいと、なぜか後にとって置いてしまう性格は、このときもいかんなく発揮されることとなる。

後で食べようと残しておいた、残りのラ・フランスが全部食べられなくなってしまったのだ。

いまでも美味しいものは後に取っておくクセはなくならないけど、ラ・フランスに限って言えば、少しずつ早めに食べるようになった。でも食べるたび、いつも当時の失敗を思い出してしまう。

Posted by ろん