1962 冥王星

定点観察

これほどこの惑星…いや、矮惑星が注目を浴びたのは、最初に“惑星”として発見されて以来のことではないだろうか? 残念ながら今回は“降格”として注目を浴びたわけだけれど…

そもそも冥王星は最初からどこか怪しい天体だとは思っていた。
ほかの惑星と違って、公転面(黄道面)は17度も傾いているし、いびつな楕円軌道を回っているためにしばらくの間、海王星より太陽に近かった時期もあった。大きさもほかの惑星と比べて非常に小さく地球の周りを回る月より小さい。

そんな特別だらけの冥王星を惑星としたまま、惑星の数を増やそうという動きがあると聞いたときには、かなり違和感を覚えたものだ。

結局、冥王星の地位から外すという結果になったわけで、分類上は当然のことだと思う。あくまで分類上ことであって残念に思う必要もないし、今後も太陽系を構成する重要な星のひとつであることに違いはない。

なのに、どうも占星術の世界にも影響が出てしまう…なんていうニュースを見た。
これはちょっと変な話だ。別に冥王星が消えてなくなるわけではなく、単に、天文学者による位置付け、定義が変わるだけなのに、それだけで占いの結果まで変わってしまうなんて…

僕自身は、もともと占いを信じる方ではないけれど、ここはどっしりと、今回の騒動にとらわれないでいてほしい気がする。

Posted by ろん