1864 聞いてもらうこと

定点観察

僕は比較的好奇心は旺盛な方だと思う。まぁ、まんべんなくということはなく多少は偏ってはいるものの、興味や関心のある分野は決して狭くはないのではないかと自負している。細々と蓄積してきた知識が、これといって直接すぐ何かに役立つというわけではないけれど、それでも人と話をするきっかけになったり、新しい知識を得るためのタネになることもある。

振り返って考えてみると、こうした好奇心が満たされるのは、知識や知りたいことが得られた時以上に「人に話をするとき」ではないかと思える。その一番身近な相手が父母だった。いつでも最後まで耳を傾けてくれたように思う。

おかげで今の自分があるわけで、話を聞いてもらえることの嬉しさは、新たな知識を得るための原動力になるには十分だった。また新たな知識を得られれば、また話を聞いてもらえる…。

この思考回路は、この歳になっても基本的には変わっていない。話を聞いてもらうこと自体が、自分にとってとても嬉しいのだ。

話を聞いてもらえるだけでも嬉しいから、できるだけ聞いてもらえるように意識するようになる。そうした考え方は、仕事でもそうだし、日常生活全般にわたって無意識に影響を及ぼしていると思う。ここの「龍的思考回路」だって読んでくれるみなさまに「聞いてほしい」ことを書いてるわけだし。

いまの身の回りでは、つまらない話にもかかわらず、きちんと僕の話を聞いてくれる方々が少なくない。何物にも代え難いし、大切にしていかなきゃな…と改めて思った。みなさまありがとうございます。

Posted by ろん