1830 なんのため?

定点観察

 今朝、久しぶりにある方からメールをいただいた。
 以前、草津と四万を訪れた記録を読んでいただいた「八ッ場ダムを考える会」の関係者の方だった(968 八ッ場ダム)。
 今日TBSテレビの「噂の東京マガジン」で八ッ場ダムが建設される川原湯温泉の現状をリポートするという内容だった。ということで、放送を見た。

 計画から50年以上も経っているのに、相変わらず工事は遅々として進んでいない。そのために温泉街全体の活力が少しずつ失われていっているようだった。そこに住む人たちも、生活の全てがダムと無縁ではいられず、何をするにもダムを意識しないと生きていけない状態が、50年以上も続いているのだ。
 老朽化した建物を修繕したり、建て直したりすることはできず、新しい何かを始めることも躊躇してしまうのは当然のことだろう。

 番組の中でも言っていたが、ここまでくると単純に工事を中止すればよいということでもないようだ。むしろ工事を進めることすら選択肢のひとつなのかもしれない。でも、一番考えていかなければならないのは、半世紀以上も翻弄され続けた地元の人たちが少しでも幸せになれるような方策を考えていく必要があるということだと思う。

 この八ッ場ダムって、いったいなんのための工事だったのだろう?

Posted by ろん