1821 岡村桂三郎展

定点観察

千駄ヶ谷駅から歩いて数分くらいのところにある佐藤美術館というところで開催されていた「岡村桂三郎展」に行ってきた。

招待券をもらったのがきっかけなので、そもそも岡村桂三郎という人を知らなかった。解説を読むとどうやら日本画家らしい。そもそも日本画というものも良く分からなかったのだけれど…

にほんが【日本画】
古代以来、中国・朝鮮からの影響を受けながら日本で発達した、独自の様式を有する絵画。絹や紙に毛筆で描き、主として岩絵の具(顔料)を用いる。西洋画(洋画)に対していう。

で、彼は日本画家の中でもどちらかと言えば“異端”に属しているような人物のようだ。「海女(あま)の珠(たま)とり」という絵本の挿絵のために描いた原画が、今回の展示の目玉なのだけれど、確かに絵本の挿絵を描く日本画家というのは、珍しい気がする。

「海女の珠とり」という話自体も知らなかったのだが、この展示では、原画とともに絵本の本文も一緒に書かれていて絵とともに楽しめた。

 この挿絵以外は、素材の木目が残る巨大な屏風に、豪快に描き上げられた作品がいくつか展示されていた。八岐大蛇(やまたのおろち)をはじめ、どうも蛇みたいな絵が多かった気がする。なんとなく、全体的に似たような感じがして、それぞれの作品の機微みたいなものを感じることができなかった。

ごめんなさい。うまいこと表現できない…今回のように招待券でももらわないことには、ほとんど縁がない世界だし。
でも知らない世界を垣間見たということだけでも、なんだちょっと得した気分になった。

Posted by ろん