1613 クールビズ

定点観察

 新橋の街(じゃなくてもいいと思うが)を歩くと、ネクタイを外した人たちが、以前に比べて格段に増えた気がする。例の「クール☆ビズ」が広まってきたせいもあるのか、それともここ最近の暑さが、ネクタイを外す抵抗感を小さくさせているのか、いずれにしても確実に変わってきている。

 僕はどうも会社の行き帰りを含めて、ネクタイを外すことになぜか抵抗があって、直接お客さまと接しないときでもネクタイは外さない。ただ暑さは尋常じゃないので、スーツの上着だけは会社に置いておくことにした。会社には着回ししている分のスーツの上着が置いてあって、ズボンをはいて行っても、必要に合わせて会社で上着を着ればいいという算段だ(それほどのことではないが)。

 ネクタイをしないことに抵抗感のある僕は、国会議員が「クールビズ」ということで、ネクタイだけを外して、上着を着たままという格好が、どうも奇妙に見えて仕方がない。

「ネクタイをし忘れました」

みたいにしか見えないのだ。
 先日、ある大臣と民間企業のトップと会談したというニュースを見た。両者が並んだ映像を見たとき、きちっとした格好をしている民間企業トップと比べて、ネクタイを外した大臣が、どうしても真面目に仕事してないような印象を受けた。休暇中の大臣に民間企業トップが遊びに行ったみたいな感じ。「何事も見掛けで判断してはいけない」とはいうものの、見掛けは大事だし、なにより四六時中ネクタイを外すことがクールビズの目的ではないはず。メリハリを付けるというか、必要に応じた格好をすることは、ある程度の地位にいる人ならば、ちょっと考えて欲しい。

Posted by ろん