1493 海抜3m

定点観察

 もう先々週の金曜日になるが、新橋駅前で「ここは海抜3mです」という看板を見かけて、「ふぅーん、なんだろうなぁ、これ?」と思いながら、とりあえず…と写真を撮っていた。

 そして、今日ちょこちょこ拝見させてもらっているブログで、これは昨年末の津波についての認識を持ってもらうためのものではないかという指摘があった。なるほど、そういうことだったのか。

 確かに海抜3mじゃ、数メートルの津波が来ただけで、このあたりはすっかり水没してしまうだろう。海と縁のない日常の生活の中で、自分が暮らす場所(主に生活する場所でもいい)の海抜なんて考えることなどあるわけがない。だから、津波が自分身に降りかかるなんて考えたこともなかった。先日の津波で助かったのは、津波の恐怖を知っていた人や言い伝えを守った人たちだったという。

 知識がなくて「海の様子が変だ」とデジカメ片手に写真を撮りに行った人もいるんだろうな。…そんな自分の姿が目に浮かぶ。

 せっかくこんな看板を作るのだったら、もう少し大きい字で解説をしてくれるといいのに。自分みたいに想像力がなくて「ふぅん」くらいにしか思わない人も少なくないと思うのだけれど…

Posted by ろん