1126 残念なこと

定点観察

ここんところ諸般の事情やタイミングの問題もあってか、なかなか鉄道で旅行する機会が少ない。それはそれで仕方がないけれど、最近少々残念に思っていることがある。それは、電車の側面に書かれている行先表示がLED化したことによって、少しずつ楽しみが奪われているということだ。LEDは先日の"200億円"でも話題になった、わずかな電力でさまざまな表現ができる発光ダイオードと呼ばれる半導体のことで、この行き先表示板にも多用されるようになってきた。そんなLEDが普及してきたことが少し残念なのだ。このLED、以前に比べて明るくなったとはいえ、直射日光の下や見る場所によっては見えにくくなることがある。またさらに省電力化するために、走行中は消されているケースすらある。列車の行き先表示は、駅のホームから見えれば、その目的を達成するのだから、それでいいのかもしれないけど、僕から言えば、走り行く列車の行き先表示を見るたびに、ちょっとした旅情を掻き立てられたものだったのに、LED化は、そういう機会が減ってきたことを意味するのだ。最近の鉄道はその車両自体に広告を貼り付けることが流行のようだけど、列車の行き先だって立派な広告なんじゃないかなと思うがどうかな?

Posted by ろん