931 クルドサック

定点観察

板橋区の中央図書館に行ってみた。東武東上線ときわ台駅からすぐのところらしいが、自転車でも十分いけるくらいの場所だったので、雨が上がったのを見計らって、出かけてることにした。

この付近の住宅街は、東武版”田園調布”のような存在として知られ、今でもお屋敷街として、田園調布ほど全国区ではないものの、少なくともこの付近では有名だ。

以前、小金井市の江戸東京たてもの園に行ったとき、このときわ台の住宅街に、クルドサックというものがあることを知ったので、図書館の帰りにちょっと寄ってみる。クルドサックとは、フランス語(cul-de-sac)で、袋小路の意味とのことで、車の通り抜けを防ぎ、生活空間にゆとりを持たせる意味で、重要な役割を果たしたものらしい。

住宅地を囲むように作られた道路の中央には、プラタナスの木が植えられ、住宅地の中に入ると、先述のクルドサックがある。現在では決してできないだろう、”ゆとり”を随所に垣間見ることができる。

袋小路と呼ばず、クルドサックなんて呼ぶだけで、イメージが違って感じるから不思議だ。

Posted by ろん