トンネルものがたり/横山 章 須賀 武 下河内 稔
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トンネルものがたり―技術の歩み 横山 章 須賀 武 下河内 稔 山海堂 2001-12 |
トンネルの掘り方の歴史が、興味深く綴られている。当然だけど、ただやみくもに掘ってわけではなく、できるだけ安全、早く、そして安価でできるかということの戦いだということがよくわかる。トンネル技術は、日本が最先端というイメージを持っていたのだけど、それはつい最近のことで、それまではヨーロッパの方が圧倒的に進んでいて、特にオーストラリアで開発された「ナトム工法」という、掘削直後の抗壁に薄くコンクリートを吹き付けて、必要があれば補強するという方法は、全世界のトンネル工事に影響を与えたことなど、こういった本でなければ、知るよしもないことを学べた。(2002/06/30)
(店長オススメ度: ★★★☆☆ /2002/06/30更新)