2320 “死”というもの

定点観察

世の中にこれだけたくさんの人がいるということは、当然のことだけど、この同じ数だけの人が死んでいく。そして、ごく当然のことのように「死」からは完全に隔離されている。ふだんの生活の中で、死というものを感じることは、まずあり得ない。

先日のニュースだが、すごく身近な場所で、あり得ないような事故が起きた。

警視庁池袋署は女性が屋上から飛び降り自殺を図り、下を歩いていた男性を直撃したとみて調べている。


この写真は9月8日

屋上から身を投げた人のことや、不幸にも接触して重傷を負ってしまった人についても、いろいろ思うところはあるが、それとは別に不思議な違和感みたいなものを覚えた。

ここは、ビックカメラとか東急ハンズなどへ買い物に行く際、よく歩く場所だ。何を買おうか悩むことはあっても、死というものを意識することなんてあり得ない場所だった。

賑やかな都会のど真ん中で、突然突きつけられた死。

死というものが、実は、すぐ隣り合わせにあるということを見せつけられたような気がした。

Posted by ろん