8152 企画展「世田美のあしあと」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

今日は世田谷美術館で開催中の企画展「世田美のあしあと――暮らしと美術のあいだで」を鑑賞。

通常一般 220円のところ、今日と明日は無料観覧日ということで不要となっている。

砧公園は花見客でいっぱい
砧公園は花見客でいっぱい
企画展「世田美のあしあと」
企画展「世田美のあしあと」
唯一の写真撮影スポット
唯一の写真撮影スポット

世田谷美術館が東京都立砧公園の一画に開館して、今年で40周年だそうで、それを記念し、開館から現在までの時を振り返り、今後の活動へとつなげていく企画展だそう。

「プロローグ:開館前夜」では、バブル景気に向かう1980年ごろから始まる世田谷美術館の構想から開館までの経緯などを写真とともに振り返っている。

「第1章:開館記念展「芸術と素朴」にはじまる」では、1986年3月30日に開館した世田谷美術館の方針などについて紹介されている。

世田谷美術館では、正規の美術教官を受けず独学で制作に励んだ人々の作品を収集方針の柱のひとつに捉えてきたそうだ。

今回の展覧会の代表的な作品としてポスターにもなっているのは、アンリ・ルソーの作品で、“ヘタウマの元祖”なんてことも言われる彼も、もともとパリ市税関の職員で絵画を本格的に始めたのは40歳ごろからだった。

「第2章:東京という風景」では東京のさまざまな写真を、「第3章:心をたがやす」ではシベリア抑留などを描いた作品や草間彌生などメッセージ性の強い作家の作品などを、「第4章:生活によりそう」では器や着物をはじめとする工芸作品を中心に紹介…着物では志村ふくみのギャラリーが世田谷にあるよう…「第5章:世田谷のアトリエから」では、多くの文化人が居を構えた世田谷で生まれた表現を、最後の「第6章:学校と美術館」では、以前は珍しかった「教育普及事業」での区内すべての小学校4年生を授業として「世田谷区立小学校美術鑑賞教室」を紹介している。

世田美とのかかわりは…
世田美とのかかわりは…

展示の途中に「セタビとワタシ年表」という、自分の歴史と重ね合わせるコーナーがあった。

ちなみに、自分が初めて世田谷美術館に来たのはいつだったのか調べてみたら、2004年8月のことだから、約21年半ほど前のことだった。

特徴的な館内
特徴的な館内

自治体が運営する美術館は、それぞれ特色があっておもしろいが、世田谷美術館の”正規の美術教官を受けず独学で制作に励んだ人々の作品を収集”という方針は、初めて知ったし、とても興味深い。

ただ、そういった作品は、当然ながら”教科書的”な作品にはなりづらく、一般的に受け入れやすいかどうかというと、そうならないケースが多いと思う。

実際、紹介されている作品は、どう観たらよいのか、どのように解釈すべきなのか、どこが評価されているのかと行った、”ポイント”とか”軸”がわからなかった。

芸術を、”見るのではなく感じる”という考えもあるだろうが、より理解を深めてもらうためには、それなりの解説は不可欠だと思う。

そういった意味では、作品ごとの解説がほとんどないのは、どうしても不親切に感じてしまうのだ。

Posted by ろん