7882 「まだまだざわつく日本美術」展
サントリー美術館で開催中の展覧会「まだまだざわつく日本美術」を鑑賞。
プロローグから、《袋法師絵巻》という春画なのはちょっと攻めてる感じする。
1枚の絵に同じ人物を複数描いて時間の経過を表す「異時同図法」というものらしい。
”大人の事情”から袋詰にされた法師が顔を出している。
今回は、事前の知識がなくても楽しめるような展示となっていて、全作品が写真撮影可能だし、映える写真スポットも用意されている。

屏風の展示なども興味深い。
屏風はもともと室内を区切るパーテーションなので、その用途として使うのは、まったくもって正しい。
そうした使い方をしても、屏風の装飾性は損なわれない…それどころか、そうした使い方すら想定しているような描かれ方をしているということがよく分かる展示。
屏風作品のミニュチュアコーナーでは、来場者が思い思いに、屏風のは位置を変えてみることができる。
「ちくちくする」でまとめられていたのは、青森県津軽地方の農村の女性たちが手がけた「津軽こぎん刺し」について。
こぎん刺しは、江戸時代後期以降より伝わる麻布に木綿の糸で刺し子を施す刺繍のことだそう。
1mmに満たない麻布を拡大したものが、わかりやすく展示されていた。
こういったものもサントリー美術館で収集されているのだと、ちょっと意外だった。
いくつかテーマのあったなかで”しゅうしゅうする”という表現は、一体どういう意味なんだろう?と思ったら、”収集”ということだった。
櫛などの髪飾用具を集めた展示や、ガラスのかけらばかりとか、これまであまり見たことのない作品が並んでいた。
サントリー美術館の収蔵品第1号が展示されていた。
解説には「サムライ」というわかりやすいイメージを打ち出すことで、グローバルな美術館活動を展開するねらいがあった…とのこと。
美術館の創設者の多くは、彼らが収集を始めたきっかけとなるできごとや収蔵品第1号いうものは、比較的偶然が多いもので、最初から美術館のイメージにあった収集をするというのは、ちょっと意外な感じがした。


















