7741 企画展「貝類展」

国立科学博物館で開催中の企画展「貝類展」を鑑賞。
貝類(軟体動物)は、知られているものだけで10万種を超える無脊椎動物大きな一群だという。
いかにも貝のようなものばかりでなく、タコやイカ、陸上であれば、カタツムリまで変化に富んでいる。
また貝類は人類とも深い関わりがある。
序章では最大の貝と最小の貝が紹介されている。
貝殻を持たないものを含めれば、ダイオウイカになる。
貝殻を持ったものだと、1.3メートルを超えるオオジャコが最大で、最小はわずか0.5ミリほどのミジンワダチガイだそう。
第1章 貝類の多様性の成り立ち
第2章 人類と貝類の長い関わり
第3章 人類と貝類の深い関わり
第4章 貝類とこれからも長く関わり続けるために

ケースに収まらないほどの巨大な貝が展示されていた。
貝殻をもった現生の貝の中では最大の種である《アラフラオオニシ》、かつて国内では八重山列島に生息した最大の貝《オオジャコ》の寿命は100年を超えるらしい。

さまざまな種類の貝がいる。貝殻の有無もそうだし、色なども大きく違う。
食うか食われるかといった生物間の相互関係、生息環境などによる違いではあるが、いまだに理由が解明されていない事例も多いそうだ。
硬い貝殻を持ってしても、捕食者に食われてしまうこともあるから、殻口が厚くなったり、狭くしたり、棘を生やしたりしている。
捕食者がいない冷たい海にすむ巻貝だと、比較的シンプルな形になるらしい。
なかには、他の動物に寄生する貝もいる。

縄文時代に全国各地で貝塚が形成される。
人類にとって、貝は安定した食料になっていたり、貝殻は利器、装飾品、神事や遊びといった文化にまで関わるようになる。
寿司ネタの具なども紹介されていた。

レンブラントは、静物画を一切残していなかったそうだが、そんな彼の唯一残されている版画が《ナンヨウクロミナシ》という巻貝だったそうだ。
急速に世界進出を進めたオランダで目新しい貝がもたらされ、それに惹かれたのかもしれない。
また、かなりの高値で取引される貝や、深海に生息する入手不可能な貝など、貝コレクターの世界も紹介されていて、興味深かった。
たしかに、形や柄など見れば見るほど、引き込まれそうになる。
貝の世界と貝と人類との関わりについて見てきたが、現状、そしてこれからのことについても触れられていた。
東京湾の干潟は減少し、江戸前として知られた貝は、危機的な状況になっている。
また、日本における貝類の漁獲量の推移を見ると、アサリやその他の貝は激減し、代わりにホタテが激増していることが紹介されていた。
理由はよくわからないが、これは中国などの影響だろうか?












