5937 会食恐怖症

社会・政治・事件

昨夜は、軽い頭痛がして、かなり早めに寝た。

そのせいか、午前4時ちょっと前に目が覚めてしまった。

仕方なく、ちょっとラジオをつけたら、インタビューの再放送をやっていて、思わず聴いてしまった。

「『一緒に』食べられない僕はダメですか?」
「会食恐怖症」元当事者 山口健太

ラジオなので、最初、“かいしょく”とは一体なんだろう?と思ってしまったが、誰かと一緒に食べる、あの“会食”のことだった。

「会食恐怖症」は、人前や人と一緒に食べるとき、吐き気、動悸、発汗、パニックなどが起こる症状が半年以上続き、日常生活に支障をきたすことをいう。

社交不安症の一種だそうだ。

こんな病気があるとは知らなかった。

この病気になったきっかけは、高校生のときの野球部の合宿で、朝2合、昼2合、夜3合のご飯を強制的に食べさせられたが食べきれず、顧問から執拗な叱責を受けたことだったそうだ。

部活の“伝統”として、おそらく普通に行われてきたのだろう。

そうした伝統から外れるということの拒否反応が、そうした叱責につながったのだろうが、その結果、それが苦難の始まりとなってしまったようだ。

人と食事ができないということが、生きていくうえでさまざまな障害となることは、当事者でなければなかなかわからない。

話によれば、医師ですら「『会食』を避けるようにすればいい」…と言われたこともあるそうで、いかに理解のされない病気であるかがわかる。

この人はなんとか克服したが、この病気で困っている人は多いようで、インタビューで話をされていた方が主催する団体には、多くの相談が寄せられるという。

すっかり目が覚めてしまったが、いろいろ考えさせられた朝だった。

Posted by ろん