5633 知名度0%が100%へ
“平成”が発表されたとき、学校は休みで、そのテレビ中継を自宅の台所で見ていた記憶がある。
あのときは、昭和天皇の崩御の直後だったから、世の中全体がバタバタしていて、目まぐるしくいろいろなことが起きたが、元号発表はそれをもっとも象徴するようなできごとだった。
でも、これが、もう30年以上も前のことなんだと思うと、あっという間の人生だったと、まるで人生最期のようなことを考えてしまう。
そして、いよいよ、その平成が終わり、新しい元号が発表される。
これの何がすごい…って、いま、当然ながら知名度0%である単語が、4月1日を境に100%になることが確実ということ。
そんな単語は、まずふつうあり得ない。
最初に新しい元号を聞いても、違和感しかないだろう。
いろいろな意見も出るだろう。
でも、あっという間に慣れてしまって、平成のようにひとつの“時代”になっていくだろうなとは思う。
将来、平成のように、新しい元号発表を振り返る日が来るのだろうか。