[社会の窓]梅園で10年の時を思う
「梅園のウメをすべて伐採」
何かの聞き間違いかと、耳を疑った。
しかし本当だった。
プラムポックスウイルスに感染してしまった場合、現在は治療のすべはなく、伐採するしか選択肢がないという。
地元の人たちにとっても、とてもつらい事態であることは、容易に想像できる。

伐採後、3年間のブランクを開けて、ウィルスの発生がないことを確認できて、ようやく、この地にふたたびウメを植樹することができる。
観梅ができる状態になるまでは、最低でも10年掛かるという。
10年後は…2024年。
過ぎてしまえばあっという間なのかもしれないが、やっぱり、遠い将来のような気がする。
2020年開催の東京オリンピックですら振り返るほどの時期だ。
そのころの日本は、そして、自分は、どうなっているんだろう?