4051 旧行川アイランドを歩く
脇に小さなトンネルがあったことに気付く。
柵があったものの、人は通れる隙間があって、入っていけそうだ。
トンネルをくぐる。
三方を山に囲まれ薄暗い、小さな広場のようなところに出た。

ここにも、やはりゴミが散乱していたが、ひときわ目を惹いたのが、カバの形をした遊具だった。
逆に言うと、これしか目立ったものはなかった。
滑り台っぽいが、なぜこんな場所に…

脇に、またトンネルがあった。
山の囲われているので、先に行くには、このトンネルを通り抜けるしかなさそうだ。
薄暗かったこともあり、奥に進んで行くにつれて、どんどん不安になってくる。
でも、せっかく、ここまで来たのだから、「もう行くしかない!」ということで、意を決して、次のトンネルの中へ突入。

トンネルもコンクリートで固められた部分と、手で掘った部分があることに気がつく。
あとから知ったことだが、行川アイランドは、戦時中に弾薬庫として作られたトンネルがいくつもあって、それを施設の一部として活用しているらしい。

海の断崖に出た。地面が枯れた草で覆われているため、足下がよく見えない。あまり奥まで行くと、足を踏み外すかもしれないので、慎重に歩く。


それほど長い草が生えていない広めの場所があった。よく見ると何か置いてある。近づいてみると、ベンチとその間に草の生えたテーブル状のものが…。

どうやら建物はすべて取り壊されてしまっているようで、入口の入場券売り場のような廃墟のような建物はまったくなかった。


建物があったと思われる基礎やわずかに残された壁から、建物の用途を想像することくらいしかできない。
建物以上に目立ったのは、やはりトンネルだった。至るところにあった。
ちょっと広めの道路に沿って椰子の木が生えていた。



大きいトンネルの前まで来た。閉鎖されていたトンネルの反対側に来たようだ。
ふと、次の瞬間、なにやら動物が飛び出して、トンネルを横切った。
最初、サル?と思ったが、全然違っていた。シカっぽいな…と思ったが、自分の記憶しているシカでもなかった。あとで調べてみたら、キョンと呼ばれる動物で行川アイランドで飼われていた動物が野生化したものらしい。


開園当時、来訪客は大きなトンネルをくぐって園内に入り、海を見ながら、椰子の木の続く道を歩いたのだろう。


閉園後の行川アイランドは、正面が海、残る三方が山に囲われ、トンネルでないと出入りができない、ここはまさに要塞のイメージ。
こういった場所は、歩き始めるとキリがなく、ついつい時間も忘れてしまう。
一時は再開発も計画されていたものの、その後頓挫し、現在に至っているというが、 この状態はいつまで続くのだろう?
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