3945 サイト改竄被害
このサイト(ブログ…龍的思考回路/定点観察)は、サーバーを借り、それにWordPressというオープンソースのソフトウェアをインストールする形で運営している。
“プラグイン”とよばれるソフトをインストールすることでさまざまな機能を追加したり、設定の変更や画面の見栄えなど、自分なりに作り上げることができる。
かなり自由である一方、逆に言えば、それなりに手間も掛かる。
先々週、「サイトが重い」という指摘があったので、確認してみようと、Googleで検索してみると、見慣れない結果が表示された。
ただし、リンク先は正しい。 変なサイトに転送されるようなこともない。
さらに、いろいろ操作していると、一瞬見慣れない英文が表示された。
これはいったいどういうことだろう?
Google以外の検索エンジンで見ても、やはり、見慣れないタイトルが表示されてしまう。
「何かが起きている」
まずは、疑わしいプラグインのソフトを削除し、不具合の発生源と思われる箇所をチェックした。
原因ハッキリしなかったが、何かの操作が功を奏したか、怪しい英文も表示されなくなった。
問題は解消しているようだったが、検索エンジンでの検索結果は変わっていない。
もちろん、リンク先は、ちゃんと自分のサイトを表示する。
リンクは正しいとはいえ、自分の意図しない結果が表示されているということは、一時的にせよ、まさに“乗っ取られた”のだ。
いずれにせよ、この状態を何とかしなければならない。
Googleの検索結果を正しくしてもらわなければならない。
しばらく待っていれば、正しくなるはずだが、一刻でも早く、もとの状態に戻したかった。
でもどうやって…?
いろいろ調べてみると、サイトの所有者なら、自分で情報の更新をかけることができるという。
すぐに更新をかけるが、修正が反映されなかった。
もう少し待ってみてもいい気もしたが、この状態のままになっていることが、苦痛で仕方がなかったので、さらに強硬手段に出ることにした。
Googleの検索結果から除外(削除)するという方法だ。
これなら、更新よりも早く処理されるのでは?と思ったのだ。
すぐに手続きを行う。
しばらくすると、かなり昔の古いサイトや、twitterからのリンクを除いて、Googleの検索から、最近の自分のサイトが一切表示されなくなった。
よかった…と思いつつ、ちょっとした不安をも感じるようになった。
つまり、いくらインターネットの世界から見られるようにしたとしても、検索されないのであれば、それはもはや存在しないに等しいからだ。
今度は、サイトの登録(更新)の申請を出す。
果たしてどうなる?
翌日
無事もとの表示に戻っていた。
検索してもちゃんと表示される!
きちんと検索結果に表示される…ただそれだけのことが嬉しかった。
問題は解消されたかに見えた…
しかし…。
先週金曜日、再び、先日一瞬見えた変な英文が、今度は何度も表示されるようになってしまった。
当然、Googleなどの検索エンジンで検索すると、やはり全く違った英文を表示している。
事態は深刻だ。
すぐさま、すべてのプラグインを削除し、怪しげな画面が現れないか確認してみたが、症状は変わらない。
さらに、Wordpress本体のプログラムを上書きインストールしてみた。
すると、もう怪しげな英文が現れなくなった。
ようやく終わったのだ。
検索エンジンからの検索では、まだ変な英文が表示されたままだが、しばらく待てば元に戻るだろう。
それにしても…分かってしまえば、なんてことないが、ここに至るまで本当に、不安で心配だった。
ウェブサイトを構築して十数年で、初めての経験だった。今回、とても苦労もしたが、いろいろ学ぶべきことも多かった。
更新が滞り、ご心配をお掛けしたことをお詫びします。