3513 連帯責任
東京電力が、家庭向け電気料金の値上げのなかに、この冬の賞与(ボーナス)の原価が含まれていることがわかり、ニュースなどで話題になっている。
このニュースを聞いた直後は、税金で補填されてるうえに、さらに値上げしようとしているなかでのボーナスだなんておかしい!と思った。
でも、これを、自分に置き換えてみたとき、ちょっと違って見えた。
会社が問題を起こした結果、業績が落ち、その影響で自分の給与が下がるということは、よくあることだ。
しかし、一般社員にとっては、問題の直接の原因とは無関係であったり、関わりようがない場合がほとんどだと思う。
経営の判断に携わる幹部が責任を持つのは当然だし、それで収入が下がるということについては違和感はないが、こういった問題とは無関係の一般社員の収入が下がるのは、どういった理屈だろう?
気付かなかったにせよ、同じ会社に勤めるものとして、問題を回避する努力を怠った責任なのか?
でも、ふつうに考えて、問題を一般の社員が防ぐことができるかと考えると、それは無理だ。
そう考えると、“連帯責任”と考えるべきなのかな。
いずれにせよ、今回の東京電力のケースでは、事故後の対応に問題が多すぎるため、国民感情が非常によくない。
そんななかでの、ボーナスなのだから、経営トップは、より慎重に、そして丁寧に説明し、理解を求めるべきだろう。
その後、いろいろ考えた。
一般社員が、その会社に就職を決めたこと自体、当然ながら自己責任であるということ、そしてその会社が、問題を起こせば、相応の連帯責任を負うべきなのだろうということが、現時点での結論。
気になった割には、なんてことなかったかも。
就職は、こういったリスクまでも想定すべきだったのだ。
うーん、勤務先の会社は大丈夫かな…?