3497 ぬりえ美術館
駅からハイキングのコースの途中にあった、ぬりえ美術館。
今回ははるばる歩いてきてきたが、最寄りは町屋駅か、都電荒川線町屋二丁目もしくは東尾久三丁目だそうだ。
“ぬりえ専門”って、ちょっと珍しいなと思ったら、世界にも類を見ない美術館らしい。
そもそも、塗り絵というものが、海外にもあるのかはよくわからないのだけど。
駅からハイキングのコースにあるからといって、割引になるわけではなく、大人500円。
ぬりえ作家、蔦谷喜一(つたや きいち)の姪に当たる人の個人による運営のためか、展示スペースは、かなりこぢんまりとしてている。
だから、館内に入った最初の印象は、「あれ?これだけ?」という感じ。
しかし、展示は掲げられている作品ばかりでなく、棚の引き出しの中に収められていて、実はけっこうボリュームがある。
鮮やかな、カラー作品なのは、これらが、ぬりえの見本になる目的もあったようだ。
昭和20年代から30年代という、まだ娯楽が少なかった時代の女の子たちに絶大な人気があったという。
引き出しを開けるたびに、その時代を思い起こさせる絵が出てきて楽しい。
「うえきいじり」なんて、現代の子供たちにとって、ほとんど縁はないだろうし、東京タワーが見える昭和30年代の作品は、まさに当時の最先端の風景だったのだろう。
海外のぬりえも展示してあった。
タイトルは、「THE TITANIC Coloring Book」
なるほど、海外でもぬりえってあるんだ。 ぬりえ=Coloring Book
ぬりえの他に、着せ替えも展示。
こちらは、有名人と起用したものが多く、顔だけ写真や似顔絵になっていて、イラストの服を着せ替えるようになっている。
いまでもこういう遊びをすることってあるのかな?
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ぬりえって、関心がほとんどなかったが、こうしてあらためて見学すると、けっこうおもしろかった。