3117 墓参り
また今年もお墓参りをする日がやってきた。
11月末から12月に掛けての出張に加えて、その前後での多忙さなども手伝って、今年はいつもよりも1~2週間遅くなってしまった。
今年もいい天気で、特に今日は暖かい1日だった。
いつもの連中とは、1年に1回のこの日しか会わない。毎年のことながら、墓の前で近況を話をするが、一度たりとも景気のいい話になった試しがないのは、どうしたことか。
ふと…お墓の前に立つと、亡くなった友人の気持ちが頭をよぎる。
「なぜ命を奪われなければならなかったのか?」
きっと、そんなことすら意識をすることなく、彼は交通事故の被害に遭ってこの世を去った。無念だったと思う。
僕は、彼の“死”というものを通じて、僕は“生きる”ということを、毎年学んでいる気がする。墓参りするたびに、そんな彼のためにも、しっかり生きなければならない…と思うのだ。
彼が生きて会ってた期間よりも、墓参りの期間のほうがはるかに長くなっているのも、運命なのかもしれない。