2371 多数決

社会・政治・事件

街に出るための道路が貧弱で「車のすれ違いもままならない」と、テレビの取材に答える男性。確かにこの道路では、ちょっと外出するだけでも大変そうだ。いま注目を集めている、ガソリンの暫定税率の見直し問題は、こうした地方の道路にも影響を及ぼすという。

でも、テレビに映っているこの道路は、いったいどれくらいの人が通るのだろう?という疑問もわく。見た限りでは、付近には民家もほとんど見られず、車のすれ違い自体、そんなに高い頻度で起きるのだろうか?と思う。

確かに、地方では満足に走れる道路が整備されていないというのも事実だが、しかし、ほんのわずかの人数のために莫大な費用をかけてよいのかどうか?という気もしてしまう。それよりも、大都市の渋滞を緩和させるための道路や、そもそもガソリン価格を引き下げ、一部の土木業者のみならず日本全体の景気刺激策とした方がいいという考えも浮かんできてしまう。

多数決で方針を決めるのは民主主義の原則であるならば、選挙を通じて信を問うのも、解決のための方法のひとつだろう。

急に体調が悪くなったので、昨日病院で診察してもらったら、診察料と薬代で合計約2000円ちょっとだった。健康保険適用ということで自己負担額は3割だから、実際には7000円くらい掛かっていることになる。おかげさまで具合はよくなったが、7000円という金額が気になった。7000円は決して安い金額ではない。果たしてこれだけの価値があったのかどうか?ということだ。

日本以外の国で、7000円もあったら・・・これだけで何人もの命が救えるのではないか? 7000円でもっともっと長生きできる人が大勢いるのではないか? 僕一人が生きるためにかかるコストはとても膨大だ。大量の資源を消費しつつ、ゴミと二酸化炭素を排出する。僕が存在しなければ、より多くの人たちが生きられるというのは紛れもない事実。

これは、先述の地方と都市における道路整備と似ているような気がした。

多数決で決められる問題だろうか?

Posted by ろん