インストール/綿矢 りさ

■文学・評論,龍的図書館

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綿矢 りさ

河出書房新社 2001-11
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“高校生が書いた”にしてはとても表現が豊かで、主人公のである17歳の女子高校生の思いが垣間見えたような気がする。

自分が高校生の時、こんなにいろいろなこと考えてたかなぁ…なんて考えてしまった。あ…20年近くも前のことか…あまりの時間の隔たりに本書は関係ないところで、悲しい気持ちになってきた。

閑話休題

それにしても、ほんとに高校生が書いたのと思わせるくらい、日常生活では決して使うことのできないような言葉が、ポンポン飛び出す様は、読んでる方がちょっとドキドキしてしまう。

冒頭部分は、ちょっと読みにくい感じはしたけれど、あとはテンポ良くどんどん読み進めることができた。ただオチ?の部分に、あっけなさを感じてしまったのは、途中のテンポの良さが、かえって災いしているのかもしれない。

いろいろな意見があるみたいだが、僕自身は評価したいと思うし、今後も十分期待できる作家だと思う…って、当時この作品を執筆した時、若干17歳だった作者も、昨年すでに大学を卒業しているらしい。
機会があったら、他の作品や今後の作品なども読んでみたい。