仰天列車―鉄道珍車・奇車列伝/藤崎 一輝
仰天列車―鉄道珍車・奇車列伝 藤崎 一輝 秀和システム 2006-12 |
鉄道ファンなら、どこかで聞いたことがあるような一風変わった列車を一堂に集めた本。
一番最初に紹介されていた、ジェットエンジンを使って除雪しようとテストしたら、レールや砂利までも巻き上げてしまい、線路としての用をなさなくなってしまった…なんていうエピソード。
あまりに突拍子もない列車だったので、本当のことだったがとうか気になっていたが、事実だったらしい。
一時期首都圏の通勤電車で多く見られた、ドアの数を増やした車両やドアの幅を徹底的に広げた車両の顛末。
1両あたりのドアの数を増やした車両、ラッシュ時に乗り降りがしやすくなると目されていたが実際には整列乗車を乱すことでかえって混雑の度合いを増してしまう。また、ドアの幅を2mと大幅に広げた車両の場合、ドアを閉める時に挟まってしまう人の数が増えてしまい、かえってドアを閉めるのに時間が掛かったという。
いくらコンピュータや経験が蓄積しても、机上の計算だけではわからないことがいろいろあることがわかる。
ほかにもさまざまなエピソードが載っていて、鉄道ファンならずとも楽しめる…と言いたいところだが、ほとんどが文章だけの構成で、一部“萌えっぽい”イラストが描かれているものの、当時を物語るような写真やイラストなどはほとんどなく、多少鉄道に詳しくないと、本書を読み進めるのは敷居が高い。
着目点が面白かっただけに、もったいないなぁ…という、妙な読後感があった。