カプリコン・1(ワン)/ピーター・ハイアムズ エリオット・グールド ジェイムズ・ブローリン

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B00005HNLB カプリコン・1(ワン)
ピーター・ハイアムズ エリオット・グールド ジェイムズ・ブローリン

ビデオメーカー 2000-10-27
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もうずいぶん前にテレビで録画した映画を、この週末でようやく見終えることができた。

人類初有人火星探査プロジェクトが、すべて砂漠の真ん中に作られたスタジオで撮影されていた…全世界を騙すという壮大な話。

1977年に公開された映画ということで、最後の月着陸(1972年)から数年しか経っていないこともあってか、映画に登場するロケットや火星着陸船などは、ほとんどがアポロそのものだった。火星と月とでは重力が異なるから全く同じっていうわけにはいかないだろう…とか、いくら用意周到に仕込んだとはいえ、NASAのほとんどすべての研究者を騙すことなんてできっこないだろう…なんていう突っ込みを入れたくはなるが、それでも手に汗握る展開でとても楽しかった。

もしかすると本当にこんなこともあるんじゃないかと思わせるところもある。
映画の中でこんな話が出てくる。

人類初の月面着陸が成功したアポロ11号のときには全世界の人々が熱狂的に注目したのに、その後プロジェクトが進んでいくと急速に人々の関心を失っていった。
最後のアポロ17号に至っては、月着陸の生中継で再放送のドラマが放送中止になったことを抗議する電話が殺到した…。
人々の関心を失った科学や夢、冒険に対する評価は厳しくなる一方であり、失敗は絶対に許されない。これは絶対に失敗しないための、やむを得ない行動なのだと。

もちろん、こんなことをしてうまくいくはずはない。けれど、多かれ少なかれ、こうしたアピールのための“無理”が行われてはいないか?というと、絶対にないとも断言できないのではないか。

ネタバレになってしまうので、あまり細かくは書けないが、エンディングはちょっと拍子抜けの感が…

(★★★★☆)