なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?/小堺 桂悦郎
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なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学 小堺 桂悦郎 フォレスト出版 2006-05-20 |
少し読み始めてみて…
「買わずに、図書館で借りるだけにしておいてよかった」
と思ってしまった。
「さおだけ屋は…」と同じで、著者にとっては「社長のベンツが4ドアなのか?」を答えるつもりは、そもそもなかったのだろう。言ってみれば、会計学を教えるための“撒き餌”みたいなものだった。このベンツは…?の疑問の回答は、結論から言えば、なんのことはない、ベンツの経費で落とすということを言ってるだけであって、2ドアでなく4ドアでなければならない理由すら書かれていないのだ。
会計学をわかりやすく伝えようとする努力や、アプローチは悪くないと思うが、その内容自体も、読み進めていくうちに、若干疑問符がついてしまう。
そして、妙な会話口調も読みにくさを増長している気がする。
これも人によって解釈が分かれるところだろうが…良くも悪くも個性的な内容で、この本に対する評価も大きく分かれてしまうのは仕方がないのかもしれない。
(★★☆☆☆)