1854 悪いのは誰?

定点観察

 卒業が決まった謝礼の現金を受け取りながら、のちに除籍処分になったことに対して、この医学部生の母親が大学の理事長らを相手に謝礼金の返還と慰謝料を求める裁判を起こしたという。 (「謝礼」渡したのに卒業できず 埼玉医大に返還請求

 詳しくは記事を読んでもらえれば…と思うが、留年を繰り返し、在籍上限年数も過ぎて、追試にも合格せず、退学扱いになったところで、未納だった学費を慌てて払い込み、さらに謝礼金を払って、ようやく卒業できるような人が、果たして医者になっていいものだろうか? しかも学費を払い込んで慰謝料を求めて裁判を起こすのが本人じゃなくて、その母親というのだから驚く。まぁ、こんな人から謝礼を受け取っちゃう理事長もどうかしているけれど。 その後、復学試験を受けてほしいと言われ、試験を受けたものの、またまた合格しなかったのは、理事長たちの予想を遙かに超えて出来が悪かったのかもしれない。

 さらに記事によれば、以前退学処分の無効を求めて裁判を起こしているが、なんと最高裁まで争って、結局敗訴しているらしい。今回もあまり勝算はなさそう。

 今回の場合は、たまたま医学部生があまりの出来の悪さで試験に合格しなかったからよかった?ものの、もしちょっとでも試験に合格しようものなら、こんな人でもお医者さんになってしまうってことでしょう?、ちょっと怖いぞ。

 でも、そもそもこの問題って悪いのは一体誰?

Posted by ろん