1591 故障
それは、何の前触れもなく、突然の出来事だった。
今日の17時ごろ。メールに添付されていた報告書を読んでいた。すると、2ページ目にさしかかったあたりで、突然画面が真っ黒になった。アプリケーションをたくさん立ち上げていたし、たくさんのファイルも開いていたので、メモリ不足でPCが落ちてしまったかな…と思って、PCが再起動するのをじっと待った。でも、いつまで経っても、画面は黒いまま。
おかしいなぁ…と思いつつ、後ろの席に座っている、同じ課の縄文太郎(仮名)にも、この状況を見てもらう。どうもPCは落ちてないみたいで、試しに再起動してみることにした。
電源を再度入れて待つ。でも、いつまで経っても、画面は真っ黒なまま。
もしかして…ということで、縄文太郎(仮名)が新しいモニタを持ってきてつなげてみると、ちゃんと映った。ケーブルを交換してみるなどしたが、結局は液晶モニタの故障だった。
もう何年も使い続けてきたモニタだったが、最期はあまりにあっけなかった。
思い起こせば、故障を直接目撃したことって、そう多くない。
煙を上げて故障したPC
火花を散らして止まったドライヤー
…といずれも、華々しい最期を見てきたから、今回のようなケースは自分にとっては珍しい。故障するときって、なんらかの前触れみたいなものがあるものだと思っていたが、必ずしもそういうわけでもないんだな。当たり前と言えば、当たり前だけど。
前触れといえば、会社のPCに接続されている指紋認証装置の、指を乗せるところがなぜか異常に熱くなるという不思議な現象が起きている。そもそも指紋認証装置なのだから、その装置に指を乗せなければ、その装置としての意味を果たさないのに、その肝心の指を乗せるところが熱くなって乗せられないのだ。これこそ故障の前の前触れとしてふさわしい!
…というか、故障はしないことに越したことはないけど。