1577 男前

定点観察

 いつもお邪魔させてもらっている浅萌葱さんのブログを読んで、かなり大げさに言わせてもらえれば、嬉しいような悔しいような複雑な気持ちになった。以前から、この言葉について書きたいと思っていたことが、全く同じような視点で取り上げられていたからだ。同じようなことを考える人がいるという嬉しさと、自分より先にこのネタに触れられてしまったという意味で、嬉しさと悔しさが入り交じっている。

 「男前」という言葉からは、単に容姿だけではない格好良さのような印象を受ける。また、それも表面的な格好良さだけではなく、内面からにじみ出てくるような格好良さだ。表面だけではなく内面も重要なのだ。そういう意味だと、「男前」になるためのハードルはかなり高い。
 改めて「男前」の意味を考え直してみる。辞書を読むと…

おとこ-まえ【男前】
 (1) 男としての容貌や姿。
  「―が上がる」
 (2) 男らしい顔つきや態度。

 これだけだと、一般的に言われている男前と若干異なるような気がする。(1)は男だったらそれで男前ということになってしまうし、(2)でも男らしければそれでよしってことになってしまう。実際は先述のように内面からにじみ出てくる何かが必要なのだ。
 先日、内輪で身近な人を「格好良い」と「男前」に分類してみるという愚行に出た。するとある程度分散してプロットできたものの、具体的な分類の根拠みたいなものは見出せなかった。浅萌葱さんは、木村拓哉=「かっこいい」、寅さん=「男前」と例に挙げていた。前者はまさにその通りだし、後者も方向としては同感だ。ただ自分としては、できることならば容姿もそれに付け加えたい。
 どうも悩みすぎた。でも実は他にも…
 「男前の”前”にはどのような意味が込められているのか?」
 「女性には、男前に相当する言葉はないのか?」
 といった疑問も出てきたが、だいぶ悩みすぎたので、これは今後の課題と言うことで。

Posted by ろん