1398 施設負担金

定点観察

NTT東日本から毎月送られる電話料金のお知らせの中に「施設負担金の見直しについてのお知らせ」というのが入っていた。これまで72,000円だった施設負担金が36,000円になるという。携帯電話の普及でそもそも加入電話(固定電話)を利用しない人が増えている一方、日本テレコムやKDDIなど施設負担金を必要としない加入電話の登場は、むしろその存在が重荷になってきているのだろう。確かに施設負担金が電話の普及のために果たしてきた役割は大きかったと思う。だから返還しませんというのも、わからなくもない。ただ、なぜ「今」値下げに踏み切ろうとしているのだろう?総務省情報通信審議会答申の抜粋が記載され「NTTが自らの料金戦略として(施設負担金の)廃止も選択肢とした見直しは容認すべきだ」なんてことも書かれている。国のお墨付きももらっているというのだろうけど、結局は競争に巻き込まれただけのことなのだろう。本来役割を終えたはずの施設負担金をずるずる徴収してきたとは言えないだろうか?NTTにはNTTなりの事情ってものがあるのだろうが、やっぱり腑に落ちない気がするのは、僕だけではあるまい。別に困ってる訳じゃないんだけど。(2004.12.14)

Posted by ろん