自動改札のひみつ/椎橋 章夫
自動改札のひみつ 椎橋 章夫 交通研究協会 2003-12 |
本書で挙げられているが、自動改札を野球に例えるとわかりやすい。出札が「ピッチャー」で改札が「キャッチャー」の役割で、「ボール」は乗車券。乗車券を発売する券売機がピッチャーで、自動改札がキャッチャー。ピッチャーとキャッチャーだけで野球ができないのと同じように、券売機と自動改札だけでは不十分。選手やベンチ、監督もいなければならない。何かひとつ欠かすことができないわけで、この本はタイトルは自動改札のひみつだけれど関連するシステムについても、詳しく教えてくれる。まぁ敵味方というわけではないが、野球で投げられるボールにさまざまな球種があるように、切符も様々だし、なかにはキセルという騙しもあって、システムを成り立たせるのは大変だ。毎日お世話になっている知ってるようで知らない自動改札の仕組みはもちろん、重要な役割のある券売機についても解説されている。あと自動改札と切っても切れない関係にある「キセル」も写真入りで紹介されている(煙草の!)のがなんだか笑える。
(2004/11/01) 【★★★★☆】 -04/11/14更新