1351 理解

定点観察

明け方は雨が残っていたものの、時間が経つにつれて、晴れてきた。今回の台風は各地で大変な被害をもたらしたというニュースを見てから告別式へ。本当にお別れである。考えてみれば「魂」や「心」とは、一昨日お別れは済んでいるはずなのだから、理屈の上では、目の前にあるこの残された「身体」とは切り離して考えても良さそうなものだ。しかし、これまで自分の目に見える「身体」を通じて、目に見えない「魂」や「心」と意思の疎通をしてきたことを考えると、にわかに、この世から「魂」や「心」がなくなってしまったとは信じられず、目の前にある「身体」を荼毘に付すという現実を受け入れるのには、ちょっとした抵抗がある。ましてや穏やかな表情を見ると、そのまま起きてきそう…そんな錯覚に陥ってしまう。これではいつまでも現実を受けいられない…ということから、荼毘に付すという作業があるのかもしれない。(2004.10.21)

Posted by ろん