1320 隠している温泉はきっとある

定点観察

和歌山県新宮市の雲取温泉の湯の色が、先日の地震以降乳白色に戻ったというニュースがあった。掘削当時は乳白色だったのだそうだが、年々薄くなっていたという。もちろん乳白色の方がイメージ的にも、実際肌にもいいということもあって、来訪客には好評のようだ。これはよい方向に話が進んだケースであって、地震や火山の噴火以降、温泉の色はもちろん泉質が変わるばかりでなく、お湯の量が変わったり枯れてしまったすることなどはよくあることのようだ。よいニュースだから伝わってきたわけで温泉が枯れたり、温泉としての定義からはずれてしまう(単純な地下水になったり!)なんてニュースはあまり聞こえてこない。もし急に温泉が枯れるようなことがあっても、温泉を営む者にとっては、そう簡単に受け入れられる現実ではないよな…実際にこの瞬間そういう状況になっている温泉はきっとあるような気がする。(2004.9.13)

Posted by ろん