707 事実と真実

定点観察

「事実」とは、現実に起こり、または存在する事柄。本当のこと。「真実」とは、ひとつうそいつわりのないこと。ほんとうのこと。両者は非常に似ていて同じように使うシーンはあるけれど、実は、まったく違う言葉だと思う。実際に起こった出来事そのものが「事実」であり、モノの見方やその見る人の立場によって異なるのが「真実」だと思う。言ってみれば、ひとつの「事実」に対して、無数の「真実」があることになる。でも、事実と真実を取り違えてしまうということは、よくあることのなのかも知れない。ひとつの事実を見て、自分なりの真実を作り上げて、それがあたかも事実のように誤解してしまう。すると、それが元でケンカや対立が起きてしまう。それは、個人間はもとより、地域や企業、国家間においてですら、発生する。相手がどのような背景を持って、その事実を見つめ、真実としているのかを見極めないと、無駄にケンカや対立に巻き込まれてしまう。気をつけないと・・・。

Posted by ろん