603 指導者

定点観察

ここんところ、小泉首相の人気が下がってしまっているが、残念ながら仕方がないだろう。そもそも国民の8割が支持するなんて、考えなくても異常な状態だったのだから、ある意味これが正常といえるのかも知れないけど。◆はたして小泉さんは、国民が期待したことうち、どれくらいのことをしてきたのだろう。「ひたすら改革に邁進する」と言っていても、郵政改革にしても、道路公団改革にしても、ほとんど先送りに等しいし、経済の立て直しも遅々として進まないように見える。◆「掛け声だけ」「他人事のようなコメント」…期待から失望への落差が大きければ大きいほど、その罪は大きい。◆それでも、この世に総理大臣の椅子を狙う人がきっといると思うと驚きに値する。歴代の政治家のおかげで、国民の見る目が肥えてきたように思う。よくわかってないか、勇気のあるかのどちらかかな?◆政治のトップにいる人を、諸外国では「指導者」と呼ばれることがある。民主主義国家で「指導」というのもちょっと変な気がするけど、ある程度、国民を引っ張っていくくらいの姿勢がある方がいい。けれど、日本で総理大臣のことを「指導者」と呼ぶことに、自分でもびっくりするくらい抵抗を感じてしまう。

Posted by ろん