576 ナンシー関の死

定点観察

ういうニュースを聞くといつも、人の死のあっけなさを感じずにはいられない。ナンシー関の突然の訃報を聞いた。「消しゴム版画家」というジャンルは、もしかして彼女が最初で最後かも知れない。◆彼女の社会(特にマスコミや芸能関係)に対する、徹底した辛辣な意見には、いつも新しいものの見方を教えてくれたような気がする。世間に感動を呼んだドラマやドキュメンタリーだって容赦しない冷静な(冷めた)目は、とても貴重な存在だったと思う。◆彼女自身の死については、彼女はどうコメントしただろうか?おそらくは、かなり冷めたことをいうだろうし、そう後悔はしていないような気がする。なんとなくだけど。でも、当然ながら、もう聞くことはできない。

Posted by ろん