472 感覚

定点観察

感覚というものは、客観的に比較することはかなり難しい。痛みひとつ取ってみても、どれだけ痛いのかという度合いが、人それぞれ違うはずだからである。最初から本能的な違いもあるだろうけど、育ってきた環境によってもかなりの違いが出てこよう。大して問題にならない痛みでも、当人がとても痛いと感じるとしたら、それはそれで大変。「本当は痛くないんだよ」と言ったところで、痛みが消えるわけでもなくつらい状態に変わりない。一方、本来は痛いと思ってもらわないといけない痛みを、これくらいは大したことない…と見逃されていたら、治る病気も手遅れにならないとも限らない。微妙な身体の変化には敏感になっておく必要はあるだろう。◆いずれにせよ、感覚に共通の価値観や物差しを持つのは、難しいという話。

Posted by ろん