353 紫陽花(あじさい)について
近所の紫陽花
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梅雨といえば、なんといっても紫陽花。
それにしても、よく、梅雨に入ったあたりで咲き始めるものだと、妙に感心する。あんまり花に詳しくなくても、紫陽花は、すぐわかる。でも葉っぱのままでは、ちょっとわかりにくいというより、「この葉が紫陽花である」と意識することはまずない。が、この時期になると、「あぁ、これって紫陽花の葉っぱだったんだなぁ」と改めて気づく。そんな光景が、見慣れた街のあちらこちらにある。「そうだ、俺が紫陽花だ。覚えておけよ」といわれるような気になる。それでも花が咲き終わると、すっかり忘れてしまうのだから、紫陽花には申し訳ない。