[社会の窓]琥珀色に輝く旅立ちの跡

朝から晩まで、セミがうるさい。

でも、彼らだって生きるために仕方なく?鳴いてるのだから、文句を言うのは失礼というものだろう。

昨日、図書館に向かう途中、林の脇を自転車で通り抜けた。

周囲は、もちろん騒々しい蝉時雨に包まれていた。

ふと目に止まったものがあった。

セミの抜け殻。

高さは地面から1メートルくらいのところだろうか。

とても小さいが、つる植物の先端にしっかりと止まっていたのですごく目立つ。

それにしても、よくぞこの高さまで登ってきたなと感心する。

何年もの間、地中で過ごしてきた一匹のセミが、地面から這い上がり、ここから旅立った跡だ。

よく見ると、とても複雑な形をしている。

こんなにじっくりと眺めたのは久しぶりかもしれない。

ふと、太陽の光が、セミの抜け殻に当たった。

すると、くすんだ茶色が、琥珀色に輝き始めたのだ。

抜け殻は、もう何の意味も持たない存在かもしれないけど、なぜかとてもいとおしく、大切なもののように思えてならなかった。

2 thoughts on “[社会の窓]琥珀色に輝く旅立ちの跡

  1.  今朝、近所まで届け物に行った道すがら、小学生の子供がいるお宅の玄関先に、セミの抜け殻がいっぱい入った虫かごを見つけました。
     こちらはまだ梅雨明け早々なのでセミの鳴き声もまばらですが、もうこんなにいっぱい見つかるんだと感心しました。
     私の住む田舎は、まだセミの幼虫が育てる土壌が豊かなんですね。
     そういえばこの辺りでも去年からアブラゼミに混じってクマゼミの鳴き声が聞こえるようになりました。
     温暖化の影響なのか、セミの適応能力のせいなのか?

  2. ≫ planarさん
    もう全国で梅雨明けしてるものとばかり思ってたので、北陸地方が昨日梅雨明けと聞いてちょっとビックリでした。
    セミたちは季節を先取りしてるのかもしれないですね。うちの近所でも梅雨明けした翌日に、さっそく鳴き始めてましたから…。
    クマゼミの生息範囲は確実に広がってますね。やはり環境の変化が頭を過ぎります。

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