7892 サンハイツ白樺の里を見に行く

ビジネス・経済,建築・都市

以前、磯村建設の分譲した住宅を見に行ったことがあるが、同社は北軽井沢で、「サンハイツ白樺の里」(以下「白樺の里」)という別荘地を開発・分譲していた。

磯村建設は1985年に倒産し、管理業務をおこなっていた会社も2015年に破産し、現在、多くの物件が”廃墟化”した状態となっている。

そんな、白樺の里が、宿泊しているホテルから比較的近いところにあったので、昨日まで行ってきた旅行の早朝に、行ってみることにした。

鬼押出し園のすぐ目の前に、当時の入口を示す看板が立っている。

白樺の里”入口”
白樺の里”入口”
目の前が鬼押出し園
目の前が鬼押出し園

別に名所でもないので、詳しい場所については、現地に行ってみないとよくわからない感じだったが、まだ看板が残されていて、現地にたどり着くことができた。

左手に曲がる
左手に曲がる
門が現れる
門が現れる
ツキノワグマが出るようだ
ツキノワグマが出るようだ

ホテルからの移動中、突然道路を横切ってきたのは、2頭の大きなシカだった。

クマも出没するということらしいから、かなりの自然のなかにあることがわかる。

管理事務所として使われていた建物だろうか? 壁には「ショッピングストアー」とあった。

近くには一切の店がないので、営業していたら便利だっただろう。

かつての管理事務所?
かつての管理事務所?
”ショッピングストアー”とあった
”ショッピングストアー”とあった
次々と…
次々と…

さらに”ショッピングストアー”の前を進んでいくと、次々と、ひとけのない建物が見えてくる。

建物の形状はさまざま。

そして、よく見れば、建物のあちこちが朽ちていることがわかる。

”ひとけ”のない建物が…
”ひとけ”のない建物が…
形状はさまざま
形状はさまざま

大きな建物の前にたくさんの車が並んでいるところがあった。

こんなに人が集まっている場所があるんだ!…と思って近づいてみたら、ほとんどの車にナンバープレートがついていなかった。

こんなに駐車場に車が!
こんなに駐車場に車が!
ほぼナンバープレートなし!
ほぼナンバープレートなし!

雑草とフェンスでよく見えなかったが、テニスコートが2面あってその間に、テニスコートの管理事務所らしきものがあった。

北軽井沢でテニスコート…”いかにも別荘地”な風景があったのだろう。

テニスコートの管理事務所?
テニスコートの管理事務所?
放置されたテニスコート
放置されたテニスコート

ある程度状況がわかったところで・・・

それを踏まえて、旅行3日目の朝もまた白樺の里へやってきた。

前日と打って変わって、とてもいい天気で、建物も”映える”。

写真を撮るために車を降りると、どこからともなくトンボがやって来た。

人の気配はないが、生き物たちはたくさんいる。

天井が崩壊しつつある
天井が崩壊しつつある
人の気配はなかったけど…
人の気配はなかったけど…

カーナビなどに表示される地図どおりに進むが、突然行き止まりになったり、バリケードが張られていたりする。

また、道路が続いていたとしても、舗装されていなかったり、このまま進んでも大丈夫かな?と不安になるような狭い幅しかない道路だったりする。

事実上の行き止まり
事実上の行き止まり
奥にバリケード…
奥にバリケード…
同時期に一気に建てられたと思われる建物が続く。ただ崩壊の進み方はバラバラで、経っている場所やオーナーのメンテナンス度合いにもよるのだろう。

このタイプの何軒も…
このタイプの何軒も…
一部崩壊
一部崩壊
外観はきれいでも、近づいてみると、柱が抜けていたり、屋根に穴が空いていたりと、散々な状態だ。建物の中の状態も気になるが、床が抜け落ちるかもしれないし、そもそもいまでも持ち主はいるわけで、入ったら不法侵入そもものだから、やめておく。

柱が…
柱が…
屋根が崩壊
屋根が崩壊
なぜ便器…
なぜ便器…

どの建物も、人が暮らした気配が残っているのが印象的だった。窓から日常生活で使うような道具が見えたり、交換用のタイヤが置かれていたり、庭を作っていたような跡などもあった。

どこかからもってきたような”便器”は、オブジェ的なつもりだったのだろうか?

木製の階段が壊れて2階に行けなくなった建物がある一方、金属製に作り変えた建物もあった。

階段が崩壊
階段が崩壊
こちらは作り直した?
こちらは作り直した?

こう言っては何だけど、ここにあるのは極めて”安普請”で、とても長く使えそうな造りにはなってない建物ばかりだ。

きっと投資ブームに乗せられ、買った人も、利用することなどあまり想定してな買ったんじゃないか…と勝手に想像していたが、けっしてそんなことはなかったということを、ここへ来てよくわかった。

あらゆるところに、人々の生活の跡があって、賑やかな声で溢れていた時期があったのだ。

入口近くにある”ショッピングストアー”で買い物をしたり、”テニスコート”でテニスをしたり、別荘地で思い思いの時間を楽しむ人たちがいたのは間違いない。

浅間山がきれい
浅間山がきれい
いろいろ想像が膨らむ
いろいろ想像が膨らむ

ちょっと極端かもしれないけど、これから加速度的に人口の減少が進んでいくと、地方の街全体が、同じような姿に変わっていってしまうのではないか…そんなおそれさえ感じた。

Posted by ろん