7869 展覧会「鰭崎英朋」

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太田記念美術館へ
太田記念美術館へ

今日は、太田記念美術館で開催中の展覧会「鰭崎英朋」へ。

鰭崎英朋…まず読めない。

鰭崎英朋(ひれざき・えいほう/1880~1968)は明治後期から昭和にかけて活躍した絵師だそう。

彼が活躍したのは、小説の単行本や文芸雑誌の巻頭の口絵や表紙、挿絵として用いられた木版画だった。

そして、時代に合わせて、石版やオフセット印刷、コロタイプ印刷などの技法で、作品を残している。

オフセット印刷は、木版画に比べて透明感やシャープさに欠けてしまう…と解説にあった。

単眼鏡で見てみると、たしかにオフセット印刷は、小さな点が集まって表現されていることがわかる。

遠くから、ざっと見る限りでは、正直そんなに大きな違いには感じられなかった。

鰭崎英朋展
鰭崎英朋展

全体を通して感じたのは、“ザ・美人画”のような、かつての浮世絵でよく見られた構図だけでなく、女性を描くにしても自然な表情や仕草を感じられるような構図が増えてきたように感じたということだった。

時代の変化を敏感に捉えて、さまざまな表現方法を会得し、時代に合った作品を生み出してきたのだ。

第2展示室の最後に、鰭崎英朋の肉筆画が紹介されていた。

やはり…というか、本当に緻密で上手いのだ。

そうした才能に裏打ちされているからこそ、木版画、石版画、オフセット印刷など、どのような手法であっても、素晴らしい作品を作り続けることができたのだと思う。

太田記念美術館

Posted by ろん