7842 東京建築祭2025「鳳明館」
ふだんは非公開の建築を、特別公開として無料で見学ができる東京建築祭。
今年の特別公開のなかで、一部の建物においては、当日朝に順番待ち申込みが必要になった。
昨日は予約が間に合わなかったが、今日あらためてチャレンジして無事予約ができた「鳳明館」へ。
「鳳明館」は、1898年(明治31年)創業で、かつて下宿街・旅館街として賑わった本郷の歴史を今に伝えている建物。
関東大震災、東京大空襲に被災を免れ、現在は登録有形文化財となっている。
入口で予約時間の確認などをして玄関を通って2階へ。
ゆっくりと階段を上がっていく。
階段のところにあった、壁木材装飾は、同郷の創業者による相互扶助で木材を共同購入したものだそう。
縁起の良さが詰まってる客室「ゑびすの間」
まず、鯛を釣るゑびすさまがめに飛び込む。
その窓の形は、大黒さまの“打ち出の小槌“になっている。
天井の装飾もかなり凝っている。
廊下と吹き抜けの間に、蝙蝠(こうもり)透かし彫りがある。
わざわざ、ここに透かし彫りを用意しなくても、なければないで気にならないだろうに、それでもこうして手間をかけて、設えるところに、強いこだわりを感じる。
下宿宿から旅館に改築するにあたって、中庭だったところに屋根をかけ、そこを吹き抜けとロビーにしたという。

特に紹介などもないところだが、廊下や階段など、とても落ち着いた趣がある。
廊下の”船底天井”と呼ばれる天井は、空間を広くみせるための工夫だそう。
幅の広い洗面所は、かつて下宿だった名残だろうか。
岩手にあった母の実家の建物は、もうずいぶん前になくなってしまったが、そこの洗面所も似たような感じだったなと、ふと思い出した。

さきほどの蝙蝠の透かし彫りでもそうだったが、至るところに意匠が施されている。きっと見落としているもののたくさんありそう。
ひょうたん風呂へ。
これまた伝統的な縁起物とされるひょうたんの形をした浴槽と昭和レトロポップ色調のタイルとの組み合わせが見どころ。
浴槽はかなり小さめだが、そのわりには、ちょっと深めだ。



















