7736 特別展「那波多目功一の世界」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

今日は、中目黒にある郷さくら美術館へ。

現代日本画家・那波多目功一(なばため こういち)の画業を振り返る回顧展「那波多目功一の世界 —花と生命(いのち)へのまなざし—」を鑑賞。

郷さくら美術館
郷さくら美術館
お客さんが多め
お客さんが多め

日本画壇の第一人者ではあるが、エリートコースとは言えない経歴の持ち主で、こちらに詳しいことが載っている

初期から最近まで見応えのある作品が紹介されていたが、そのうちのいくつか気になった作品を挙げてみる。

《さゞ波》1994年
《さゞ波》1994年

《さゞ波》1994年

描かれているのは河口湖の水面で、写生には3日くらいかかったという。
作品の中には、時間の経過、時の流れも入っていると、本人による解説にあった。
たしかに穏やかな時間、そこに流れる空気のようなものも感じてくる。

《はぐくみ》1973年 
《はぐくみ》1973年

《はぐくみ》1973年

「はぐくみ」という題が先にでき、その題名にそって図柄を考えた…と解説にあって、そういった描き方もあるのだと知って、ちょっと意外だった。
じっとこちらを見るクマタカの強い意志が感じられる。

《廃園》1983年
《廃園》1983年

《廃園》1983年

この絵は、花をただ美しく描くのではなく、朽ちていく花を直視し、その実感を託そうとしたのだという。
百花の王とも称される華やかな牡丹が、物悲しくはかない雰囲気を漂わせているのはちょっと珍しいかも。

《雨に咲く》1990年
《雨に咲く》1990年

《雨に咲く》1990年

牡丹の花は雨に弱いのだそうだ。雨にあたると一瞬にしてその端整な容姿を変えてしまうほどで、たとえ天気が回復しても、もう元に戻らないのだという。
雨に耐えながら美しい姿を保っているほんのひと時を狙って写生をしたという。

「さくらの間」
「さくらの間」

郷さくら美術館は、全作品写真撮影可能なので、とりいそぎ作品と解説を撮ってから、あとから振り返ることもできるので、本当にありがたい。

振り返ると、今日は特にお客さんが多かった気がする。

そして、前回来たときにはなかった、休憩スペースができていた。

Posted by ろん