3768 久しぶりの大西信之展

芸術・デザイン

親しくしていただくきっかけが“建物”だったというのは、このブログでお馴染みの、中銀カプセルタワービルの他に、“九段下ビル繋がり”…というのもある。

残念ながら、こちらはすでに取り壊されているが、かつて九段下ビルに住まわれていた画家の大西さんが、九段下ビルを取材した僕の記事や写真を見つけてもらって以来、彼の個展に参加させていただいたり、親しくお話しさせていただいたりしていた。

 

その大西さんから、先日個展開催のお知らせをいただいたので、会社帰りに鑑賞に伺う。

久しぶりにお会いした大西さんはお元気そうでなによりだった。

作品は、大西さんのなかで大きなテーマとなっている「星の王子さま」の作者サン=テグジュベリと同時代の、ロシア人女性パイロット、リリィ・リトヴァクの物語。

彼女は歴史上極めて珍しい戦闘機の女性パイロット。相当な力を必要とする戦闘機操縦に不向きとされる女性でありながら、輝かしい戦果を挙げるも、わずか21歳という短い生涯だった。

 

大西さんの描く戦闘機は、どれもとても鮮やかな色彩なのが印象的だ。そんな彼女の乗った戦闘機と、絵に付けられたキャプションを読むと、胸が締め付けられるような気持ちになる。

作品鑑賞後、大西さんと、個展会場にいた男性と、3人で喫茶店へ。若い彼も、僕と同じように大西さんと親しくされていて、イラストレーター志望とのこと。

かなりベタな感想だけど、、若くて何か目標があるというのはいいなぁ…と彼と話しながら思った。

ふだんの生活では、決して接点を持たないような方とお話ができるというのは、とても楽しいものだ。

Posted by ろん